「首都圏の地震防災~関東大震災100年に考える」
講師:永井理(社会部編集委員(科学))
〈内容〉 10万人を超す死者を出した関東大震災。1923(大正12)年9月1日に発生し、今年で100年。この間、政府はハード面や法整備を整え、防災態勢を改善してきた。それでも、阪神・淡路大震災や東日本大震災が起こる度に、大きな被害をもたらし、新たな課題を突き付けられてきた。首都圏の防災態勢や地震研究の現状を紹介し、問題点を検証する。
関東の地震は歴史的に繰り返し起きている。記録が残る範囲では大正の前に、元禄、永仁に大きな地震があり、間隔は210年と410年。関東地震の発生は短ければ200年程度と考えられ、今は中間点。ただ、海溝型地震で換算するとM7クラスの地震が起こるエネルギーがたまっていると推定され、家具の固定や自宅の耐震補強などの備えが必要になる。
〈プロフィール〉 永井理 ながい・ただす 京都府出身。京都大学理学部卒。1989年中日新聞社に入社。三重県伊勢支局を経て、石川県志賀通信分で原発問題を担当した後、東京本社科学部へ。原子力、宇宙開発、地震、火山災害、ノーベル賞などを取材。現在は東京本社社会部編集委員(科学)。
〈チャプター〉
00:02:08 オープニングトーク
00:04:34 阪神大震災 地震とのかかわり
00:10:04 M7直下地震がくると
00:14:30 関東大震災
00:22:46 M7級地震の発生年・発生確率
00:34:17 都心南部のM7級直下地震
00:42:26 群集事故
00:54:50 何が起こるか想像する 心配ない状況を作っておく
01:02:21 質疑応答
01:28:23 おわりに
【収録時間 01:30:10】
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