「低すぎる賃金と2024年問題~露わになった長時間労働国家の限界」
講師:渥美龍太(経済部デスク)
〈内容〉 日本経済は近年、賃金の低さとともに、残業規制による人手不足「2024年問題」が指摘されるようになってきた。一見関係がないように思える2つの問題はつながっている。例えば物流業のドライバーは、低い賃金で長い残業をして生計を維持し荷物を運んできたが、残業規制により「稼げず運べず」という状況が懸念されている。安い労働力に頼ってきた日本経済のひずみの象徴と言えるが、問題は物流だけではない。非正規労働者や外国人を低い賃金で雇い、個人事業主は社会保険料を払わなくて済む「安い労働者」として使う流れが顕著で、政府による是正の動きも鈍い。問題を取材してきた渥美デスクが現状と課題を解説する。
〈プロフィール〉 渥美龍太 あつみ・りゅうた 1978年、静岡県生まれ。信州大学人文学部卒。2001年中日新聞社入社。20年近く経済分野を取材し、東海本社経済部でスズキ、名古屋本社経済部ではトヨタ自動車や中部電力といった地域の大企業を担当した。東京本社経済部では、日銀・金融市場や財務省、内閣府を担当し、統計不正問題などに関心を持って報道してきた。2020年夏からは雇用取材班の班長として、賃金や労働の現場・政策を取材している。
〈チャプター〉
00:02:14 オープニングトーク
00:04:20 低すぎる賃金と2024年問題
00:06:22 2024年問題って何?
00:17:14 2024年問題、政府の対策
00:22:26 「エッセンシャルワーカー」の苦境
00:36:01 10数年前、安倍政権が出した処方箋は…
00:49:09 政府が今やろうとしていることは…
01:07:35 2024年問題は象徴にすぎない
01:10:45 質疑応答
01:27:17 おわりに
【収録時間 01:28:35】
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