「地方から政治は変わるか~統一地方選から見えたもの」
講師:北川正恭(早稲田大学名誉教授<政治学>)
〈内容〉 衆院議員、三重県知事をつとめ、早大政経学部教授に就任、一貫して生活者の立場から政治のありようを問い続けて来た。マニフェスト(有権者との約束)をいち早く掲げ、日本政治に新風を吹き込んだ。
国政への不信が強まる中、地方でも議員の成り手不足など、地方自治は曲がり角を迎えている。一方で、地方では今もマニフェストが活用され、「地方の方が争点がはっきりし、政策を通じた選挙ができる」という。
そんな中で4年に1度の統一地方選が4月9日、23日に行われる。選挙戦や結果から見えるものは。
地方から国政を変えることはできるのか。国政、地方自治の両方に豊富な経験を持つ北川氏が多面的に国政と地方政治を解説する。
〈プロフィール〉 北川正恭 きたがわ・まさやす 1944年三重県生まれ。早大第一商学部卒。1972年三重県議会議員当選(3期連続)、1983年、自民党から出馬して衆院議員に当選した。連続4期当選を果たし、所属政党を自民党→新党みらい→新進党→無所属と移った。1995年、三重県知事に当選。連続2期務める。「生活者起点」を掲げて県政改革に取り組んだ。「事業評価システム」を取り入れてゼロベースで事業を評価、改革を進めた。情報公開も積極的に進め、地方分権を訴え、全国から注目を集めた。後の国政選挙でも各党が取り入れた、選挙公約の手段、期限や財源をあらかじめ示す「マニフェスト」をいち早く打ち出し、改革派首長の先鞭をつけた。1月29日付東京新聞朝刊で北川氏のインタビューを掲載し、マニフェスト運動提唱20年を迎えた今、一層の活用を求めた。
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