「軽視された人権~旧ジャニーズ事務所、宝塚問題から考える」
講師:望月衣塑子(社会部記者)
〈内容〉 旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長(2019年死去)による所属タレントへの性加害問題は、事務所側がジャニー氏の加害を認め謝罪。社名をSMILE-UP(スマイルアップ)に変更し、再出発を図っているが、被害者の救済はきちんと行われているのか。中には性被害を告白後に自殺した元所属タレントもいる。被害公表後に中傷にさらされる被害者の問題にも迫る。一方、新たに宝塚歌劇団員が9月に急死した問題も浮上している。遺族側はいじめ・パワハラや過重労働が原因だったと主張するが、歌劇団が依頼した外部の弁護士による調査報告書は「いじめやハラスメントは確認できなかった」という結論になった。性加害問題、セクハラ・パワハラ問題などが次々と表面化している芸能界の人権意識はどうなっているのか。望月記者が取材をもとに解説し、この問題の本質に迫る。
〈プロフィール〉 望月衣塑子(もちづき・いそこ) 1975年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。2000年中日新聞社入社。東京本社社会部で東京地検特捜部を担当。経済部では武器輸出問題を取材。現在は社会部で旧ジャニーズ事務所元社長の性加害問題、外国人の難民認定、旧統一教会信者への取材に取り組んでいる。著書に「武器輸出と日本企業」(角川新書)「新聞記者」(角川新書)「日本解体論」(共著・朝日新聞出版)など。武器輸出など一連の報道で2017年に平和・共同ジャーナリスト基金賞奨励賞、18年には菅義偉官房長官会見での取材などでメディア・アンビシャス賞特別賞に選ばれた。
〈チャプター〉
00:02:20 オープニングトーク
00:04:20 旧ジャニーズ問題
00:42:14 宝塚歌劇団のいじめ
01:03:18 「セクシー田中さん」原作者訃報
01:13:33 質疑応答
01:26:27 おわりに
【収録時間 01:28:36】
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