「官僚は劣化したのか~内閣人事局のひずみ」
講師:前川喜平(元文部科学次官 現代教育行政研究会代表)
<内容> 霞が関の官僚たちが劣化しているのではないか。このような疑問が国民の間に広がっています。2021年には経済産業省の若手官僚2人が家賃支援給付金をだまし取り逮捕されました。コロナ禍で苦しむ飲食店を助けるための政策を悪用した犯罪です。コロナ対策の司令塔である厚生労働省でも官僚たちが宴会を繰り広げクラスターを起こしました。官僚の劣化は官邸に強い人事権を与えた内閣人事局の設置以降、顕著になったと考えます。コロナ禍収束の気配が見えない中、国の舵取りを政権に忖度ばかりする官僚に任せて良いのでしょうか。元文部科学省事務次官で、現在は在野から政権を鋭く批判する前川喜平氏と官僚のあるべき姿について議論します。
<プロフィール> 前川喜平 まえかわ・きへい 1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業後、79年、文部省(現・文部科学省)入省。官房長、初等中等教育局長などを経て16年文部科学事務次官、17年退官。現在は福島市と厚木市の自主夜間中学で指導をしながら、全国で講演活動を実施。東京新聞特報面の「本音のコラム」(日曜日付)を執筆している。2年前には東京新聞で麻布高校同級生の吉原毅・城南信金元理事長と「しなやかな反骨」と題して対談を行った。YouTubeで視聴できる。著書に「面従腹背」「権力は腐敗する」(毎日新聞出版)、「同調圧力」(共著・KADOKAWA)など。
ニュース深掘り講座
~記者や有識者が徹底解説!過去開催講座を特別にお届けします
ニュース深掘り講座は、東京新聞の記者・論説委員や外部の有識者が、時事問題や専門分野を深掘りして解説する話題のオンライン講座です。
ニュース深掘り講座の過去の開催回から一部を、アーカイブの動画でお届けします。
ご購入いただいた動画は、1カ月間の視聴期間に、お手持ちのスマートフォンやパソコンからいつでもご視聴いただけます。専門的知見から、物事の深層に迫る分かりやすい解説をぜひお楽しみください。