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フォトサービス 2022年9月27日 <集いの杜>黄金色に輝くたわわな実り(明治神宮外苑)

フォトサービス 2022年9月27日 <集いの杜>黄金色に輝くたわわな実り(明治神宮外苑)

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価格:710円~8,150
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残暑衰えぬ九月半ばの明治神宮外苑。いちょう並木はまだ青々と葉を茂らせていた。見上げると、いくつものギンナンの房が木漏れ日を浴び、光り輝いていた。あの独特な香りもほんのりと漂う。

 東京都によると、並木のイチョウ百四十六本のうち約七割を雌株が占める。雌株の前のベンチに座っていた台東区の六十代、和田玲子さんは「雌はギンナンが下に落ちているから分かります。時々、ギンナン拾いに来ている人がいますよ」と教えてくれた。

 和田さんはこの日の五日前、十八年近く一緒に過ごしたトイプードルをみとったという。半年前にも、もう一匹のトイプードルを十五歳で亡くしており、喪失感は大きい。

 いちょう並木の下で元気に遊ぶ愛犬二匹の写真をスマホで見せてくれた。「ここは思い出の場所。月に一、二回は二匹の散歩をして、カフェに行って…。楽しい時間でした」と、青い葉を見つめる。「これから葉が黄色くなり、実ったギンナンが全部落ちてくるのでしょうね」

 再開発で、いちょう並木の西側に新球場が隣接することになり、専門家からイチョウの生育阻害を懸念する声がある。帰り際、和田さんは言い残した。「この場所は変わらず残してほしい」

 空が少しずつ高くなってきた。並木が色づく秋はすぐそこだ。

文・砂本紅年/写真・内山田正夫
いちょう並木でたわわに実ったギンナン。陽光を浴び黄金色に輝く=港区で
※100年近い歴史を誇る明治神宮外苑。再開発の波にさらされる杜の今を、写真で記録します。随時掲載。

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