フォトサービス　2023年12月18日　光まとうSL大樹

　「ポォー!」という汽笛の音が遠くから聞こえてしばらくすると、JR北海道からやってきたC11形蒸気機関車が、多くのファンがカメラを構える前をゆっくりと通過しました。

　恒例となった東武鉄道の「SL大樹」によるイルミネーション特別運行が11月25日から12月23日までの土曜日に行われています。下今市17時32分発と鬼怒川温泉19時6分発の1往復です。

　イルミネーションが点灯しているのは下今市駅など複数ありますが、走行するSLとともに美しく撮影できるのは大谷向(だいやむこう)―大桑間にある「倉ケ崎SL花畑」です。そこは地元有志の方々が季節ごとにコスモスなどの花を咲かせ、冬は青色のイルミネーションで彩っている場所です。

　私が訪れたのは運行2回目の2日。まず昼間に走る5号と6号を、大桑―新高徳間の栗原交差点付近のカーブと砥川(とがわ)橋梁で撮りました。そして夜、青く光るイルミネーションを反射させ、煙をもうもうと上げて通過する列車を流し撮りで撮影し=写真、満足して帰路に就きました。

　SLといえば汽笛が旅情を誘います。音を楽しんでもらえるように動画も撮りましたので、ご視聴ください。(写真部・笠原和則)

青いイルミネーションを反射して走る東武鉄道のSL大樹=栃木県日光市で

X(旧ツイッター)「東京新聞鉄道クラブ」メンバーによるコラムです。