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フォトサービス Z-144  2019年8月8日 夜を彩る夏富士(山梨県山中湖)

フォトサービス Z-144 2019年8月8日 夜を彩る夏富士(山梨県山中湖)

Z-144-2L他
価格:710円~8,150
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商品概要

星降る富士に「人文字」輝く

 山梨県山中湖村の山中湖パノラマ台で4日未明、夜を彩る夏富士を撮影した。登山者のライトの灯りと満天の星が鮮やかな光跡を描いてくれた。斜面の山小屋と霧に覆われた山麓の色づく街灯りも印象的だ。「ゴロスケ ホッホー」とフクロウの声が響いて心地いい。眼下の山中湖は深い闇に覆われ、真上の天の川が富士山に伸びていた。夏の夜の神々しい光景に至福の時間を感じた。
 山中湖パノラマ台は富士山と山中湖を見渡すビュースポットとして知られる展望台だ。標高は1090メートル。山中湖から三国峠に至る県道の途中にあり、天気が良いと、南アルプスまで見られる。天体観測スポットでも有名で、前夜に数組の家族連れが天体望遠鏡を囲み星空を楽しんでいた。子どもらの歓声が嬉しかった。三日月も良かった。
 夏の夜の富士山は登山者のライトの光跡が印象的だ。山頂で御来光を拝むために、夜に登山する。山中湖パノラマ台から3つのルートが見られる。写真の右側は吉田、中央は須走、左端は御殿場の各ルートだ。
 特に八合目で合流する吉田と須走ルートは光跡が「人」の字のように見えるため、この光景を「人文字」と呼んでいる。週末の登山客数は約6千人前後という。平成29年の環境省のデータによると、最大が8月13日(日)の8201人だった。
 一夜明けて、山中湖は雲海が一面に広がった。富士山は朝の光を浴びて少し赤富士に。八合目付近にはカルガモのような形をした残雪が望めた。夏富士からの思いがけないプレゼントに心から魅了された。 (堀内洋助)

紙面より一部抜粋(2019年8月8日発行 東京中日スポーツ)

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