最終的にキャラクター化したイラストを主催者や美術館、中国の関係者に審査をしてもらい、許可を取って出来上がったのですが、依頼を受けた当初は、自由に表現してはいけないと思っていたので、こんな可愛い感じにキャラクター化できるとは考えていませんでした。
「兵馬俑と古代中国展」グッズ キャラクターデザイン担当・なかむらるみさんインタビュー
「兵馬俑と古代中国展」グッズ
東京新聞✖手やきせんべい雷神堂✖なかむらるみ
「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」
こんにちは。「古代中国から来たおじさん達」シリーズグッズ製作委員会です。
2022年11月22日(火)より上野の森美術館で行われていた「兵馬俑と古代中国展」は、2023年2月5日(日)をもちまして東京展が閉幕、ならびに1年に渡る全国巡回を終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、また「兵馬俑と古代中国展」に関心をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました!
このコラムでは、会場にて販売しておりました「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」の制作に携わった方々を紹介させていただきます。
今回ご紹介するのは、キャラクターデザインを担当されたイラストレーターのなかむらるみさんです!コラボ商品のお話を最初に聞いた時の印象や、キャラクターが完成するまでのエピソードを伺いました。
※本記事はHEIBAYOステッカーやHEIBAYO缶マグネットなどの制作を行っている「古代中国から来たおじさん達」シリーズグッズ製作委員会の取材・編集をもとに作成しております。初回の雷神堂巣鴨本店の記事はこちらからご覧になれます。
兵馬俑展とのコラボ商品のお話を聞いた時、最初の印象はどうでしたか?
最終的にキャラクター化したイラストを主催者や美術館、中国の関係者に審査をしてもらい、許可を取って出来上がったのですが、依頼を受けた当初は、自由に表現してはいけないと思っていたので、こんな可愛い感じにキャラクター化できるとは考えていませんでした。
どのようなことを思いながら、
キャラクターを描かれましたか?
なかむらるみさん: まずは、兵馬俑という国宝級のものをどのくらいくずした表現にして良いのか分からなかったので少し悩みました。細かく観察して見たままを描くことは得意なんですけど、東京での開催前だったので、図録などの資料を基に描いたのですが、実際は後ろ側がどうなっているのか分からず、立体的にはどうなっているのかを想像しながら描くのが大変でしたね。
でも、図録などの写真を見て描いたので可愛く描けた気がします。もし実物を見た後に描いていたら、力強いキャラクターになっていたかも…。結果としてゆるいキャラクターに仕上がったのが、実際の兵馬俑とギャップがあって面白くなったかもしれません。
なかむらるみさん: それぞれのキャラクターは「今、流行っているもの」ということが共通テーマでした。
テレワーク、ソロキャンプ、ツーリング、サウナと話題になっているものを兵馬俑にさせてみました。中でも「買い出しをするヘイバヨー」は、何年か前トイレットペーパーが不足していた時期に、取材中の商店街でトイレットペーパーが売られていて仕事中にも関わらず購入したことを思い出して描きました。コロナ禍だからこそのキャラクターなので、何年か後に見ると古く感じちゃうかもしれませんね。
雷神堂のお煎餅とのコラボについて聞いた時は、どう感じましたか?
なかむらるみさん: はじめに聞いたときは、以前に取材でお煎餅に醤油で絵を描いて焼くというのを体験したことがあったので、お煎餅の表面にイラストが描かれた商品を作るのかなと思いました。十度づけせんべいという商品自体、見てびっくりしましたね。こんなお煎餅があるのかと。
パッケージデザインを見たときには、いい意味でふざけてるなと思いました。真剣にふざけているというか。(笑)開封すると、台紙の内側にカレンダーが印刷されていたりして、食べる以外にも損はしないかなと。パッケージに使っている兵馬俑は、元々はサウナに入っているシチュエーションの兵馬俑なんですが、日焼けをしている兵馬俑として使うのにちょうど良かったですね。
※サウナに入るヘイバヨーが描かれた「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」。
2023年2月5日(日)まで、「兵馬俑と古代中国展」特設ショップにて会場限定販売を行っておりました。
お煎餅についての思い出はありますか?
なかむらるみさん: おじいちゃん、おばあちゃんのところに行くとお煎餅と餡子の食べ物があって、「おじいちゃん、おばあちゃんのところにある食べ物」というイメージしかなかったんですよね。でも、ここ2年くらいでお煎餅の良さが染みてきた感じがあって(笑)。
昔はあまりお煎餅の良さが分からなかったんですけど、近頃はスーパーに行くと買いだめしちゃいますね。腐らないですし、仕事をしながら小腹が空いたときに気が付くと食べているみたいな。フニャフニャとした触感のものを食べた後に食べたくなったりもしますね。
今回の取材は「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」の製造をされた、雷神堂巣鴨本店で場所をお借りして行いました。
取材後には雷神堂さんの計らいで、なかむらるみさんがお煎餅に絵を描く貴重な体験をさせていただきました。
なかむらさんのアイコンのおじさんが描かれたお煎餅がとても可愛いです。
雷神堂さんから、展覧会となかむらるみさんのコラボを記念したオリジナルのお煎餅をいただきました。
なかむらさんも大感激です!
最後になりますが、今回取材にご協力いただきました、なかむらるみさん、雷神堂副社長の濱田さん、本当にありがとうございました。
【なかむらるみ】イラストレーター
1980年東京都新宿区生まれ。武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒。
13万部を超える代表ヒット作品の『おじさん図鑑』(小学館)や、『おじさん追跡日記』(文藝春秋)などがある。
現在 東京新聞Web内で「泉麻人の東京深聞」シリーズのイラストを担当。
東京新聞事業局で販売中の泉麻人著『大東京のらりくらりバス遊覧』、前書の続編『大東京のらりくらりバス遊覧』の表紙絵と挿絵を担当している。
普段は雑誌、書籍、広告などを中心にイラストを描いている。
おわりに
本記事に登場する『兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい』は、「兵馬俑と古代中国展」特設ショップ限定販売となっております。1パック5枚入り990円(税込)でお求めいただけます。※2023年2月5日(日)の東京展の閉幕を持ちまして、特設ショップでのお取り扱いは終了いたしました。
雷神堂各店舗、また「手焼きせんべい 雷神堂 巣鴨本店 オンラインショップ」や「東京新聞オフィシャルショップ」などインターネットでの販売は行っておりませんので、ご了承ください。
東京会場情報
【会期】2022年11月22日(火)~2023年2月5日(日)
2月5日(日)をもちまして東京展が閉幕、ならびに1年に渡る全国巡回を終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、また「兵馬俑と古代中国展」に関心をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました!
【開館時間】9:30~18:00
【会場】上野の森美術館
【住所】〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
【公式HP】https://heibayou2022-23.jp/
- 商品についてのお問合せ: TEL: 03-6910-2475 (土日祝を除く10:00~17:00)
- 雷神堂各店舗、各会場への展覧会グッズ販売に関するお問い合わせはお控えくださいますようお願いいたします。
初回の雷神堂巣鴨本店の記事はこちら
→https://tokyo-np.hanbai.jp/blog/detail.php?blog_id=18