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2022.11.14

「兵馬俑と古代中国展」グッズ 兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい 

「兵馬俑と古代中国展」グッズ 兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい 

「兵馬俑と古代中国展」グッズ
東京新聞✖手やきせんべい雷神堂✖なかむらるみ
「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」

こんにちは。「古代中国から来たおじさん達」グッズ製作委員会です。
2022年11月22日(火)より上野の森美術館で行われていた「兵馬俑と古代中国展」は、2023年2月5日(日)をもちまして東京展が閉幕、ならびに1年に渡る全国巡回を終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、また「兵馬俑と古代中国展」に関心をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました!

会場では公式グッズとして「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」の販売を行っておりました(東京会場限定、雷神堂各店舗やインターネットでの販売はございませんのでご了承ください)。今回は「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」の元となった「十度づけ煎餅」と、その製造元である『雷神堂』のエピソードをお届けします。

※本記事はHEIBAYOステッカーやHEIBAYO缶マグネットなどの制作を行っている「古代中国から来たおじさん達」グッズ製作委員会の取材・編集をもとに作成しております。

商品は進化しても変わらない、
お客さまへの思いと理念

『雷神堂』は創業者の故加藤叔孝(よしたか)氏により、約55年前に前身の『ふじあられ』としてスタートしました。創業当時は、大手メーカーからのオーダーが中心でしたが、やがて自社のオリジナル商品を中心に製造販売する企業へと発展していきました。
『手間をかけたとしても、お客さまが驚き、楽しい気持ちになれる。そんなこだわりのある手作りのお煎餅を作りたい』という理念のもと、昔ながらの手焼きお煎餅の質と味を守りつつも、『雷神堂』らしさの溢れるオリジナルのお煎餅の開発を続け、今日までお客さまに喜ばれる様々な商品を提供し続けています。

職人としての味へのこだわり

『雷神堂』のお煎餅は、創業当時から変わらず「正田醤油」を使用しています。「正田醤油」は群馬県の創業明治6年の老舗メーカーで、山形県産のうるち米「はえぬき」をメインに作られています。色・味・香りとともに濃厚な再仕込み醤油は、別名「甘露しょうゆ」ともいわれ、その中でも旨みの強い超特選クラスの醬油に大きな釜でじっくり炊き上げ、秘伝の「雷神堂醤油ダレ」に仕上げています。

美味しいお煎餅を焼き上げるには、手焼き職人さんの「こだわり」が命です。
熟練の職人さんは、季節や日ごとの湿度や生地の反り具合などの違いから日々焼き時間を変えるなど、経験から得た知識と技をもって、一枚一枚を丁寧に焼いていきます。 

今回は、実際に巣鴨本店でお煎餅を焼いているところを見せていただくことができました。

 

店舗に併設された焼き窯で職人さんが煎餅を焼き始めると、生地を焼く芳ばしい香りがたちまち店頭にまで溢れ、その匂いに誘われるように巣鴨地蔵通り商店街を通る方々が、次々と店舗に入ってきます。

「『ホイロ』をしっかりとっていれば美味しいお煎餅を焼くことができる」と、巣鴨本店でお煎餅を焼いて数十年の店長の平野さんは言います。ホイロとは、お煎餅を焼く前に生地の厚みや大きさ等の種類ごとに、それぞれ焼き上がりに最適な水分値と温度帯にしておくこと。それが美味しいお煎餅を焼き上げるための秘訣。手焼きの技が大切なのはもちろんですが、焼く前の準備が特に重要だそうです。
 


このようなこだわりの素材や職人さんの技によって、一つ一つの商品が絶妙な味へと仕上げられていくのです。

十度づけ煎餅の誕生

東京会場で販売中の「兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい」の元となっている、オリジナルの「十度づけお煎餅」は、どのようにして作られているのでしょうか? 

通常のお煎餅は、焼き上げた生地に醤油ダレをつけ、半日以上乾燥させて商品となりますが、この十度づけは「醤油ダレをつけて乾かす」という作業を十回繰り返します。つまり、たった一枚のお煎餅が出来上がるまで約十日以上を費やします。これこそ職人さんが「手間ひまをかけた」極みの品と言えるでしょう。

以前から「三度づけ煎餅」という商品はあったのですが、20年くらい前に当時の営業担当から「五度づけや、十度づけの煎餅も作ってみたらどうだろう?」という提案があり、当時の加藤社長が「それは面白そうだ!」という話になりました。
一方で「そんなものは手間がかかる割に、売れるわけがない」という意見もあり、商品化にあたっては半信半疑だったそうです。しかし、いざ販売してみると大好評で、各店で販売しようということになりました。
オートメーション化が進むこの時代に、お客さまに楽しんでもらえる商品のために、あえて手間ひまをかけた商品に取り組むことは、先代の理念によって得られた成果だったのではないでしょうか。いつの時代も、良い品というものは人の手による「手間ひま」から生まれるものなのだと感じるエピソードでした。

『兵馬俑展』とのコラボ商品って??

『兵馬俑展』とのコラボレーションついて初めて聞いた時にどのように感じたのか、そしてコラボに快諾いただいた理由など、『雷神堂』の濱田副社長にお話を伺いました。

濱田副社長 始まりは、お取り引きのある城南信用金庫さんを通して、『東京新聞さんが、雷神堂さんの商品を使った商品開発をしたい』という連絡をもらったことでした。
初めて聞いた時はざっくりとした内容でしたので、どんな商品を考えているのか想像がつきませんでした。その後、改めて企画についてお話しを伺う機会ができ、弊社の『一度づけ煎餅』から『十度づけ煎餅』を兵馬俑が日焼けをして焼けていく様になぞらえた商品を企画しているという内容を聞き、ようやく理解ができました。

濱田副社長 イラストレーターのなかむらるみさんが手掛ける『古代中国から来たおじさん達』という、兵馬俑たちが現世に現れてソロキャンプやツーリングなどを楽しむというコンセプトのキャラクターシリーズがあります。
その中の『サウナに入っている兵馬俑』を『日焼けサロンに通って兵馬俑がこんがり焼けていく』ことに見立てるという企画でしたので、弊社の二度づけ、三度づけ煎餅の徐々に色が濃くなっていく様と似ていて、とても面白いと思い、商品開発に快く同意させていただきました。


濱田副社長 それからもう一つ。
先代の社長から以前に『いつか中国に兵馬俑を見に行ってみたいんだ』と話をされたことがあったんです。
今回のこの企画の話をもらった時にその話を久しぶりに思い出し、これは何かの縁だなと感じました。そのことも一緒に商品を作ってみたいと思った大きな理由ですね。残念ながら、社長が存命のうちに兵馬俑を見に行くことは叶いませんでしたが…。

兵馬俑が日焼けしていくという企画も面白く、『お客さまをあっと驚かして、楽しんでもらう』という先代の理念にも合っていますし、たくさんの方々に喜んでもらえるような商品になると良いですよね。

商品化の実現ができたことは、いろいろな人たちの縁とつながり、『雷神堂』の商品の特徴が企画とマッチしたことはもちろんですが、何より先代社長の兵馬俑への思いが濱田副社長に伝わっていたことが、この商品の誕生のひと押しになったと言えるかもしれません。

『雷神堂』のこれから

最後に濱田副社長に雷神堂の今後についてお伺いしました。

濱田副社長 雷神堂のれん店は、手焼きせんべいをメインとしたお煎餅の専門店です。機械で大量に生産する商品と違い、国産の材料にこだわり、一つ一つ手間ひまをかけて作っている分、時間もかかりますのでスーパーなどで販売されている煎餅と比べるとどうしてもお高く感じてしまうかもしれません。
ですがその分、お米の味や各お店での味が楽しめるのが手焼きのいいところ。これからも手焼き煎餅という伝統の食べ物と、それを作るための職人の技を次の世代に継承していきたいと考えています。
そして、先代社長の『手間をかけたとしても、お客さまが驚き、楽しい気持ちになれる。そんなこだわりのあるお煎餅を作りたい』という理念を引き継ぎ、これからもお客さまが笑顔になってもらえるお煎餅を作っていきたいと思います。

スーパーやコンビニでも身近に手に入る日本人のソウルフードとも言える『煎餅』ですが、中でも『手焼きお煎餅』というのは、これほどこだわり、時間をかけて作られているものだということを改めて知ることが出来ました。
みなさんもぜひお近くの『雷神堂』の店舗を訪れてみてください。

お住まいの街でも昔ながらの手焼きのお煎餅屋さんを見かけたら、手焼き職人さんのことを思い出して、お米の味が感じられる美味しい手焼き煎餅を買ってみてはいかがでしょうか。

『雷神堂』の皆さま、お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
 

おわりに

本記事に登場する『兵馬俑日焼けし過ぎおせんべい』は、「兵馬俑と古代中国展」特設ショップ限定販売となっております。1パック5枚入り990円(税込)でお求めいただけます。※2023年2月5日(日)の東京展の閉幕を持ちまして、特設ショップでのお取り扱いは終了いたしました。


雷神堂各店舗、また「手焼きせんべい 雷神堂 巣鴨本店 オンラインショップ」や「東京新聞オフィシャルショップ」などインターネットでの販売は行っておりませんので、ご了承ください。

兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~
東京会場情報
【会期】2022年11月22日(火)~2023年2月5日(日)
 2月5日(日)をもちまして東京展が閉幕、ならびに1年に渡る全国巡回を終了いたしました。
 ご来場いただいた皆様、また「兵馬俑と古代中国展」に関心をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました!

【開館時間】9:30~18:00
【会場】上野の森美術館
【住所】〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
【公式HP】https://heibayou2022-23.jp/
商品についてのお問合せ: TEL: 03-6910-2475 (土日祝を除く10:00~17:00)
雷神堂各店舗、各会場への展覧会グッズ販売に関するお問い合わせはお控えくださいますようお願いいたします。

イラストレーターなかむらるみさんのインタビューはこちらから
https://tokyo-np.hanbai.jp/blog/detail.php?blog_id=19

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