「PFASを追う」
講師:松島京太(社会部記者)
〈内容〉 発がん性の疑われる有機フッ素化合物(PFAS)によって東京・多摩地域の水道水源の井戸が汚染されている。汚染は長期間に及び、多くの住民の血中から「健康被害の恐れがある」とされる指標を上回る濃度のPFASが検出された。汚染源として疑われている米軍横田基地内では度重なる漏出事故が起き、基地付近の監視井戸からは都内最高濃度のPFASが検出されていたことが判明した。一方で、都や国の対策の動きは遅く、日米地位協定という「壁」が問題解決を阻んでいる。汚染現場での緻密な取材や、情報公開請求や研究機関との共同調査など調査報道によって明らかになった汚染実態を解説する。PFAS汚染のみではなく、汚染問題を通して浮かび上がるこの国の姿にもメスを入れる。
〈プロフィール〉 松島京太(まつしま・きょうた)
1992年生まれ、川崎市出身。2017年、慶應義塾大文学部卒業後、中日新聞社入社。東海本社報道部、名古屋本社整理部を経て、2022年から社会部立川支局。米軍横田基地や基地周辺自治体、環境省などを担当している。発がん性の疑われる有害物質「有機フッ素化合物(PFAS)」の汚染問題のキャンペーン報道「PFASを追う」で中心的な取材を担っている。「取材者5割、被取材者5割」をモットーに当事者意識を持った取材を心がけている。深夜のサウナとラーメンにはまり、入社後体重が15キロ増えた。
〈チャプター〉
00:01:50 オープニングトーク
00:05:33 PFASとは何か?
00:10:36 国内の動向
00:27:57 多摩地域の汚染
00:44:56 立入り調査
01:01:12 5つの「可視化」
01:11:25 質疑応答
01:25:00 おわりに
【収録時間 01:27:47】
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