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皇居の内堀に架かる橋「竹橋」。徳川家康が江戸に入府した1590年以前から、この地にあったとされる。名前の由来は、かつて竹を編んだ橋だったという説のほか、近くに住んでいた後北条家の家臣・在竹四郎にちなんで在竹橋と呼ばれたのが転じたなど、諸説ある。
内堀に囲まれた緑豊かな一帯には「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が開かれ、10月に「生誕120年 棟方志功展」も始まる東京国立近代美術館など、文化施設が集積している。
タマネギにも例えられる擬宝珠(ぎぼし)が目を引く日本武道館や、科学・産業技術の進歩に触れられる科学技術館が整備されたのは、東京五輪が開催された1964年。その5年後には北の丸公園が森林公園として開園して皇居外苑に編入し、東京国立近代美術館が中央区京橋から移転。71年には、国立公文書館も加わった。
同美術館の小松弥生館長は「東京駅から近い豊かな自然環境の中で、伝統的なものから現在、未来にわたる文化を楽しめる場所。国内外の方に回遊していただけるように、魅力を発信し続けたい」と語る。(奥村圭吾)
紙面より一部抜粋(2023年9月3日発行 東京新聞朝刊)
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