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板橋区の住宅地を縫うように流れる石神井川。春には川面一面がピンク色に染まる桜の名所で、住民の散歩コースとしても親しまれている。
江戸の玄関口、中山道板橋宿があったエリア。加賀藩前田家がこの地に構えた下屋敷の広さは約21万8千坪を誇り、江戸最大の大名屋敷だった。金沢城(金沢市)に隣接する日本三名園の兼六園同様、池泉回遊式の大名庭園として整備された。
その名残は、「板橋区加賀一、二丁目」「金沢小学校」といった地名や施設名に見ることができる。石神井川沿いの遊歩道には、兼六園の名物「徽軫(ことじ)灯籠」そっくりのオブジェもあり、つながりを肌で感じられる。
観光ボランティアで加賀在住の銀林純子さんがオススメするのは、屋敷内庭園にあった築山跡の加賀公園。「築山からは、スカイツリーなど現在の東京の街並みが見えるだけでなく、かつての風景も想像できます」とほほ笑む。
近くでは最近、板橋こども動物園や植村冒険館などの施設がリニューアルオープン。子どもから大人まで、誰もが楽しめる地域として発展を続けている。 (中村真暁)
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