商品概要
地上の星空を飛ぶ
日没後、羽田空港(大田区)の国内線第一ターミナルにある展望デッキに上った。滑走路や誘導路に点々と設置されたライトが輝く。離陸前や着陸後に走行する飛行機が、無数の星に囲まれた宇宙空間を進んでいるみたいだ。
ライトの正式名称は「飛行場灯火」。赤、青、緑、黄、白に色分けされ、夜間や悪天候で視界不良のときにパイロットに進路などを伝える。年間乗降客数国内一位の巨大空港を支える重要な航空保安施設の一つ。広さ千五百ヘクタールの敷地に計一万五千個がきらめく。
見上げれば深く澄んだ夜空にきれいな星がまたたく。その下にイルミネーションを敷き詰めたような「地上の星空」が広がる。ムード満点の眺めだ。(写真と文・由木直子)
■撮影メモ
飛行機の往来が多い午後7時すぎ、ISO8000の高感度で撮影。輪郭を柔らかく表現するレンズフィルターを使用
紙面より一部抜粋(2016年11月20日発行 東京新聞朝刊)
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