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月光浴の霧雲に浮かぶ石鎚山=愛媛県西条市で
愛媛県西条市の瓶ケ森(かめがもり)山頂から望む西日本最高峰の石鎚山(標高1982メートル)。満月の明かりが乳白色に漂う霧雲を照らして神秘的な光景だ。雲の切れ間の下の街明かりも印象深い。春の月光浴の幽玄な光景に心から魅了された。
瓶ケ森林道の登山口から未明に、スタートした。気温は5度。満月の明かりで足元は明るい。自分の月影がくっきりと見える。懐中電灯のライトを消して、ゆっくりと登った。ほとんどササ原で視界がいい。乳白色の霧雲の上に黒々とした石鎚山の頭が見える。心を癒されながら、約1時間で瓶ケ森山頂へ。山頂(標高1897メートル)からの展望は360度。夜明けまで約2時間。まだ視界は不鮮明だが、街明かりは星の様に輝いて鮮やかだった。
月光浴は、月明かりで月のパワーを体に浴びることをいう。昼間の日光浴の反対語。特に満月と前後2,3日、明かりが強く、心と体をリラックスさせるという。月光浴の登山は快適で、何度も満月の日を選んで登っている。思った以上に明るく、登山地図もライトなしで読める。春から夏は涼しくて気分爽快。日の出を拝む楽しみもある。
満月が石鎚山後方に沈むころ、日が昇ってきた。直前にウグイスが「ホーホケキョ」と鳴き始めた。ササ原を好むので個体数が多い。沈む月を背に、昇る太陽を撮影しながら聞くウグイスの声は至福だった。(堀内洋助)
【撮影データ】ニコンD850 AF-Sニッコール24〜70ミリf2.8 10秒 絞りF5.6 ISO400
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