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来島海峡を彩る光と夕暮れ空=愛媛県今治市で
愛媛県今治市の亀老山(きろうさん)から望む瀬戸内の夕景は印象的だ。頂上(標高307メートル)に、国立競技場を設計した建築家隈研吾氏設計のモダンな展望台がある。ここから瀬戸内が360度の大パノラマ。西側の眼下に、日本三大急潮の一つ来島(くるしま)海峡と世界初の三連つり橋「来島海峡大橋」が鮮やか。日没後、夕暮れ空とライトアップの光が競演する幻想的な光景に胸が高鳴った。
来島海峡大橋は全長4105メートル。広島県尾道市と今治市の約70キロをつなぐ本州四国連絡橋のルートを構成する橋の一つ。1999年に開通し、今年5月には22年を迎える。人気のライトアップは実施日が限定される。大型連休は4月29日から5月5日まで。その後は、8,9,15,16,20,21,22日に。6月は26日のみ。日没から午後9時まで。詳細は同橋のサイトで、ライトアップスケジュールを参照。
来島海峡の幅は約3キロ。潮の流れは早く、鳴門海峡と関門海峡とともに日本三大急潮の一つとされる。この日は展望台から潮流の渦が見られた。まるで急流の大河のような光景を彷彿させた。昔から船の航行の難所だが、急流に育った魚は人気が高いという。
日没から30分ほどの薄明の時間帯は撮影用語でマジックアワーと呼ばれ、幻想的な神々しい光景が展開する。この日は幸いにも、夕焼けの色とライトアップ、車の光跡、海峡の群青の潮流などが巧みに競演してくれた。(堀内洋助)
【撮影データ】ニコンD850 AF-Sニッコール24〜70ミリ f2.8 30秒 絞りF11 ISO100
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