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瀬戸大橋に沈む夕日と列車の奇跡の一瞬=香川県坂出市で
香川県坂出市大屋冨町の海岸沿いで2月16日、瀬戸大橋に沈む夕日と列車が重なる一瞬を狙った。距離は約6キロ。太陽が大橋にかかっている時間は2分間ほどだ。オレンジの鮮やかな夕焼けの中、太陽はぐんぐんと落下する。17時43分、右側遠方から、快速「マリンライナー」が向かってきた。太陽は橋に架かった。「もう少しだ。頑張れ」と祈りを込めた。数十秒後、夕日のほぼ真ん中を貫いてくれた。奇跡の瞬間に胸が高鳴った。
快速「マリンライナー」は岡山駅と高松駅間で運行される電車だ。1号車=写真左側=は二階建て車両5000系で、二階がグリーン車、一回が普通車指定席。基本的に1時間に2本運転される。太陽を通過した時、客席の中がくっきりと見えたのが印象的だった。
瀬戸大橋は本州と四国を結ぶ10の橋の総称である。上部に瀬戸中央自動車道と下部にJR瀬戸大橋線が通る。鉄道道路併用橋としては世界一長い。全長は9368メートル。吊り橋と斜張橋、トラス橋などの橋梁が連なる光景は壮観だ。
瀬戸大橋に沈む夕日と列車が重なるチャンスは、年に2回で約1週間ある。2月16日ごろと10月18日ごろの各3日間だ。但し、悪天候や列車の遅れなど、運にも左右される。2年半前、東京中日スポーツ「絶景を行く」に掲載した写真は10月18日に撮影した。どうにか太陽の上のぎりぎりで重なった。今回はリベンジとなり、真ん中を通過してくれた。。通算4回挑んで、二勝二敗。これからも毎年、楽しんでチャレンジしたい。(堀内洋助)
【撮影データ】ニコンD850 AF-Sニッコール600ミリf4+TC-14E 2000分の1秒 F8 ISO400
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