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冬の湖で華麗に飛翔するオシドリ大群=愛媛県松山市の白鷺湖で
愛媛県松山市の白鷺湖で1月上旬、飛翔するオシドリの大群。約350羽を超える群れが突然、水面からジャンプして飛び立ち、群れで湖面を周回した。天敵のハヤブサかオオタカが現れたのだろうか。上空を見回すが確認はできなかった。この日、約300メートル離れた岸から半日観察。色鮮やかなオシドリが群れ飛ぶ一瞬の光景に胸が高鳴った。
オシドリは留鳥または冬鳥として、湖沼や渓流などに生息するカモ科。雌は地味な姿だが、雄の繁殖羽は色鮮やか。二羽が寄り添う姿が微笑ましい。仲の良い夫婦を「オシドリ夫婦」と呼ぶが、実際はつがい関係が1年で終わるという。つがいが生涯続くのは、ハクチョウやツルの仲間だ。繁殖は本州中部以北で、越冬は西日本に多い。全長45センチ。
環境省は毎年1月中旬、日本のガンカモ類の生息調査(全国ガンカモ一斉調査)を実施する。昭和45(1970)年からスタートし、今年で52回目。全国約9,000地点でボランティアの協力で調査される。昨年のカモ類は30種で約164万羽。その内、オシドリは約2万2千羽。四国4県で約3,800羽。マガモ約40万とカルガモ約21万の各羽に比べると少ない。
オシドリの越冬する石手川ダムの愛称は「白鷺湖」。同ダムのサイトによると、その名は下流にある道後温泉のシンボル「白鷺(しらさぎ)」にちなんだことと、上空からダム湖を見るとシラサギが羽を広げた姿に似ているからという。自宅から車で約25分(距離11キロ)の湖はロマンあふれる。通うのが楽しいマイフィールドになった。(堀内洋助)
【撮影データ】 ニコンD500 AF-Sニッコール500ミリf4 500分の1秒 絞りF4 ISO800
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