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夕焼けと競演するライトアップの銭形砂絵「寛永通宝」=香川県観音寺市で
香川県観音寺市の琴弾公園山頂の展望台で今月14日、瀬戸内の夕焼けと競演するライトアップされた銭形砂絵「寛永通宝」。夕日は正面にある伊吹島の右側に沈み、暗闇から緑に染まった砂絵が現れた。空と海、砂が描く光の色に胸を打たれた。
銭形砂絵は日本の渚百選に選ばれる有明浜の松原に、江戸時代の通貨「寛永通宝」を模した巨大な砂絵。大きさは東西122メートル、南北90メートル、周囲345メートルもある。「寛永10年(1633年)に丸亀藩主生駒高俊公を歓迎するために一夜のうちに作り上げたと伝えられる」と市の観光案内板にあった。以来、砂上の一大芸術として長く保存される。この銭形を見た人は健康で長生きできて金に不自由しなくなるという。テレビ時代劇「銭形平次」(大川橋蔵版)のタイトルバックにも使用された。
例年春と秋に、砂絵を整える「砂ざらえ」が数百名の市民らによって行われる。風雨にさらされた文字を修復するのが目的だ。砂絵内は、いつもは立ち入り禁止。ライトアップは毎日、日没から午後10時まで点灯する。いつもグリーンだが、期間限定でゴールドとブルーになることも。
夕日が沈むころ、海に描かれた黄金とオレンジ色の光の道に感動した。残念ながら、逆光で砂絵が黒くつぶれてしまった。そして日没から20分後、暗闇の中から砂絵が徐々に形を見せてくれた。夕映えの幻想的な光景に健康と金運アップを祈った。(堀内洋助)
【撮影データ】 ニコンD850 AF-Sニッコール24〜70ミリf2.8 15秒 絞りF8 ISO400
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