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西葛西は水辺や公園が多く、スポーツ施設も充実する。子育てに適した都心のベッドタウンは近年、リトル・インディアとも呼ばれる。江戸川区のインド人は都内で最も多い約4000人。東京メトロ東西線の西葛西駅を出ると、香ばしいカレーの匂いが漂ってくる。
行き交うインド人の中に、地元の人が振り返り握手を求める有名人がいる。立派な白ひげの貿易業ジャグモハン・S・チャンドラニさん(66)。紅茶の輸入のため40年前に来日した。癒やしの場所の荒川は「川幅の広さが故郷のガンジス川に似ている」と話す。
コンピューターの誤作動が指摘された「2000年問題」を機に、国内のIT企業はインド人技術者を雇用した。チャンドラニさんは彼らの住居探しを手伝い、清新町などの団地で暮らすようになった。人工知能(AI)の発達で再び人材が求められているという。
チャンドラニさんらは毎年10月に、地域の人たちとの交流を楽しみに、母国の祝祭にちなんだ「ディワリフェスタ」を開いている。今年も27日、新長島川親水公園近くの新田6号公園に、カレーやタンドリーチキンの屋台がところ狭しと並ぶ。 (加藤健太)
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