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四国山地の尾根を走る「天空の道」UFOライン=高知県いの町で
高知県いの町の東黒森登山道で8月28日朝、四国山地の尾瀬沿いを走る「天空の道」UFOラインを撮影した。道の周囲に広がるクマザサの斜面と秋のような空のコントラストが印象的だ。右奥には西日本最高峰の石鎚山(標高1982メートル)が鎮座。クマザサに点在するススキ群落にも心癒される。運よくアマツバメとイワツバメの群れが近くを何度も飛び交った。南へ渡る途中なのだろう。天空の道と野鳥が魅せる情景に胸が高鳴った。
UFOラインの正式名称は、町道瓶ケ森(かめがもり)線。急峻な山々が連なる四国山地の標高1300〜1700メートルの尾根沿いを縫うように走る。全長は約27キロ。2018年、トヨタ「カローラスポーツ」のCMロケ地に選ばれ、その映像から絶景ドライブルートとして全国的に有名になった。道からは太平洋を一望する大パノラマが素晴らしい。瀬戸内海側は山で見えにくいが、瓶ケ森付近から一部望める。
夜明け前に東黒森登山道入り口に到着した。満天の星と気温は18度と心地いい。数時間前、松山市では27度の熱帯夜。道沿いに5台分ほどの駐車スペースがある。地平線がオレンジに色づき始めるころ、登り始める。クマザサの朝露がズボンにびっしょり。約15分でUFOラインが一望できるベストポジションに。案外近かった。
雄大な自然の中を走る道はそう快な気分にさせてくれる。全国に絶景の道は数多いが、ここのUFOラインは私の好きなベスト10に入る。紅葉の見ごろは例年10月中旬から下旬という。そのころもう一度訪れたい。(堀内洋助)
【撮影データ】 ニコンD850 AF-Sニッコール24〜70ミリf2.8G 1000分の1秒 絞りF8 ISO400
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