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初夏に競演する松山城と西日本最高峰石鎚山=愛媛県松山市で
愛媛県松山市のみかん山から5月上旬、優美な松山城と競演する西日本最高峰の石鎚山(標高1982メートル)を撮影した。松山城まで約3キロ、石鎚山まで約35キロの距離があるが、薫風に吹かれて視界は良好だった。その時、城の上空をタカが飛んだ。長い尾羽、幅のある翼。オオタカかハチクマだろうか。上昇気流に乗って、優雅に左から右に飛翔した。初夏の自然が描く一瞬のドラマに魅了された。
松山市から望む石鎚山の地形は細長い岩稜に見える。(写真右から)南尖峰(なんせんぽう)、最高峰である天狗岳、石鎚神社頂上社と山小屋のある弥山(みせん)、三角点がある北岳。これらの山を総称して石鎚山と呼ぶ。写真のタカの右側に突き出た三角形の山が弥山。昔から山岳信仰の山として知られ、日本七霊山の一つだ。
松山城は、江戸時代以前に建造された天守を有する「現存12天守」の一つで人気が高い。新緑に包まれた大天守と連立式天守の光景は印象的だ。世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が発表した「日本の城ランキング2019」で松山城は第4位に選ばれた。ちなみに1位は姫路城、2位は松本城、3位は熊本城に。
この日は松山城と石鎚山が重なるビューポイントで数時間滞在した。みかんの白い花の甘い香りが心地よかった。次回は冠雪した石鎚山とのコントラストを狙いたい。(堀内洋助)
【撮影データ】 ニコンD850 AF-Sニッコール600ミリf4 1000分の1秒 絞りF11 ISO400
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