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春に輝くダブルダイヤモンド讃岐富士=香川県丸亀市の宮池で
香川県丸亀市の宮池で16日、山頂から昇る太陽と水面に映る姿がともに輝くダブルダイヤモンド讃岐富士(さぬきふじ)を撮影した。日の出から約30分後の午前6時10分から約2分間、山頂で鮮やかに輝いてくれた。幸いにも風が弱まり、逆さ讃岐富士も出現。うららかな春の空の下、自然が織りなす神秘的な光景に魅了された。
讃岐富士は飯野山(いいのやま)の愛称名で、標高442メートル。独立峰で円錐状の山容は、富士山のように優美だ。ダイヤモンド讃岐富士は4月中旬と8月下旬の年2回見られる。ともに10日間ほどだが、撮影は中日の数日間がいい。太陽が山頂と重なり、直径分移動する時間は約5分間。美しく輝く時間はその半分ほどだ。
宮池には、北へ渡る途中の冬鳥コガモ約50羽が翼を休めていた。その上空を南から来た夏鳥ツバメの群れが飛び交う。水面では「ケレケレケレ」とカイツブリが鳴き、土手の上空でヒバリが美しい声でさえずる。春爛漫の野鳥の光景にも大いに感動した。
二つのダイヤのようにきらめくダブルダイヤモンドの現象は、かつて数か所で撮影に挑んだ。山中湖(山梨県山中湖村)の富士山と母子島遊水地(茨城県筑西市)の筑波山、榛名湖(群馬県高崎市)の榛名富士など。残念ながら、いつも天候が急変して満足な一枚にならなかった。今回は2日間の撮影で、ともに目撃できた。幸いにもリベンジが叶い、胸をなで下ろした。(堀内洋助)
【撮影データ】ニコンD850 AF-Sニッコール24〜70ミリf2.8 250分の1秒 絞りF16 ISO200
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