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まるで急流の大河・・・揺らぐ光跡
愛媛県今治市の糸山公園の展望台から18日、来島海峡と来島海峡大橋を撮影した。東の空が白み始めたころ、海峡の潮流は激しさを増した。小さな渦が発生し、まるで急流の大河のような光景に。30秒間露光した船の光跡を見ると、光が揺れていた。潮流の複雑な流れに直進を阻まれたのだろう。来島海峡が魅せる自然のドラマに感動した。
来島海峡は愛媛県今治市と瀬戸内海の大島を結ぶ。幅は約3キロ。潮の流れは早く、鳴門海峡と関門海峡とともに日本三大急潮の一つとされる。昔から船の航行の難所だが、急流に育ったタイなどの魚は人気が高い。
海峡には世界初の三連つり橋「来島海峡大橋」が架かる。広島県尾道市と今治市の約70キロを結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」を構成する橋の一つだ。糸山公園側から第三、第二、第一大橋と呼ばれ、全長は4105メートル。1999年に開通し、今年5月には20周年を迎える。
来島海峡大橋は高速道とバイク道、自転車歩行者道(無料)を併設する。午前中、糸山公園から第三大橋(全長1570メートル)を渡って馬島まで歩いた。自転車歩行者道入口まで約5分。らせん状の道を登ると同橋に到着。早朝の激しい潮流は消え、潮が止まり静かな海が広がっていた。心癒やす瀬戸内海の光景だ。約30分で橋を渡り馬島に。ほぼ平坦で歩きやすい。
ウオーキングもいいが、ここはサイクリストの聖地として知られ、国内外のサイクリストが大勢訪れる。歩行中も数多くの自転車が追い越していった。次回は是非レンタサイクル(大人1日1000円)で来島海峡の絶景を楽しみたい。
紙面より一部抜粋(2019年3月28日発行 東京中日スポーツ)
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