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松山城の夕日
愛媛県松山市祝谷東町の瀬戸風峠(標高約210メートル)周辺の山道から12月25日、松山城の後方に沈む夕日を撮影した。まるで大天守が兜を被ったようでユニークな一枚に。この日は冬晴れで、約100キロ先の九州・国東半島の山々もくっきりと望めた。瀬戸内海の色も鮮やか。夕日が一番南西に沈む年末年始限定の光景だ。城と太陽、海が描く絶景に感動した。松山城は松山平野の勝山(標高132メートル)に築かれた平山城。戦国時代、加藤清正や福島正則らとともに賤ケ岳の合戦で有名な七本槍の1人である加藤嘉明(よしあき)が1602年に築き始めた。1784年に天守は落雷で焼失したが、江戸末期に再建。日本で12カ所しか残っていない現存12天守の一つだ。「旅好きの口コミで選ぶ!日本の城ランキング2018」で松山城が3位になった記念の盾が松山城ロープウェイ乗り場に飾られていた。主催は世界最大の旅行口コミサイトを運営するトリップアドバイザー。1位は姫路城で2位は二条城だった。2日後に再び瀬戸風峠の山道を訪れた。夕日はほぼ同じ場所に沈んだ。太陽は毎日、直径分移動するのだが、冬至の前後はあまり移動しないのだろう。日没後のトワイライトタイムは、瀬戸内海が天守の上に見られる展望デッキ付近から撮影した。ライトアップ(日没から23時まで)された天守と夕映えの海が共演して再び神々しい光景に。松山城の冬景色はいつも心を魅了させてくれる。
紙面より一部抜粋(2019年1月24日発行 東京中日スポーツ)
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