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天空の鳥居で神との遭遇
「天空の鳥居」のようだと話題を集める香川県観音寺市の高屋神社を5日、参拝した。稲積山(標高407メートル)の頂上に鎮座する同神社本宮。境内から鳥居越しに、観音寺市内と瀬戸内海が一望される。日が沈み、町に明かりが灯り出すと、壮観なイルミネーションの冬の夜景が広がった。その時、観光客が1人、鳥居の下に近寄った。露光中のため、残像として記録されて印象的な一枚になった。高屋神社は稲作の豊穣の神として歴史は古く、格式のある神社。讃岐に24ある延喜式内社の一つ。急坂の参道(下宮から本宮まで)は約1・5キロも続く。この神社の天空の鳥居は今年6月、四国が誇る景観を遍路に合わせて88カ所選ぶ「四国八十八景」に選定された。選定の実行委員会は四国4県の官民の代表19団体など。地元の写真愛好家によると「昨年からSNSで人気が出て、観光客が一気に増えた」という。数年前は訪れる人がほとんどいなかった。この日の夕方、延べ30人ほどが三々五々訪れた。若者から高齢者まで幅広い。同神社に参拝する前、「寛永通宝」と描かれた巨大な銭形砂絵を見物した。東西122メートル、南北90メートル、周囲345メートル。琴弾公園にある山頂展望台から撮影した。夜はライトアップ=写真右端中央の朱色=される。この砂絵を見れば「健康で長生きできて金に不自由しなくなるといわれる」と案内看板に。ご利益にあやかりたいとその後、天空の鳥居からも祈った。
紙面より一部抜粋(2018年12月13日発行 東京中日スポーツ)
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