商品概要
雲海遙か薄紅色のきらめき
山梨県山中湖村の山中湖パノラマ台に12日、夜明けの富士山と山中湖の撮影に訪れた。朝の光に色を染める紅富士を狙ったが、期待外れ。幸いにも、南アルプス連峰の残雪が淡い紅色に染まってくれた。その時、山中湖上空に広大な雲海が漂い、幻想的な光景になった。はるか山の稜線にある白い建物はホテルマウント富士。その奥は(右から)北岳、間ノ岳、農鳥岳。南アルプスと雲海との神々しい共演に魅了された。山中湖パノラマ台は山中湖と富士山を見渡すビューポイント。標高は約1090メートル。湖面から約110メートル高い。富士山カメラマンの人気撮影地の一つだ。この日は10台ほど三脚が並んだ。イヌの散歩で湖畔から登ってきた人が3人もいた。絶景と暮らす生活にあこがれを感じた。数日前の初夏の雪が降り積もり、富士山頂付近は陽光に白く輝いていた。湖畔の新緑の森からは「カッコー、カッコー」とカッコウの声が響いた。心が癒やされるひとときだ。その後、野鳥が水浴びに飛来する有名な探鳥地の大洞の水場に移動した。富士あざみ丘の別荘地内の谷にある。新緑の森から夏鳥のコーラスが協奏曲のように聞こえていた。夏鳥のオオルリやキビタキ、センダイムシクイ、クロツグミなどを撮影できた。水場周辺は私有地のため駐車禁止。車は山中湖畔の旭日丘の無料駐車場に。バスは旭日丘バス停下車。ともに徒歩20分ほどで水場へ。初夏の山中湖周辺は富士山、南アルプス、雲海、野鳥などが楽しめる。雨が降り、晴れた翌朝が絶景の確率が高いようだ。
紙面より一部抜粋(2018年5月24日発行 東京中日スポーツ)
注意事項