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フォトサービス Z-067  2017年6月22日 谷川岳・一ノ倉沢(群馬県みなかみ町)

フォトサービス Z-067 2017年6月22日 谷川岳・一ノ倉沢(群馬県みなかみ町)

Z-067-2L他
価格:710円~8,150
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商品概要

人を引き寄せる岩壁の聖地

 残雪と新緑、大岩壁の絶景で知られる夏の谷川岳・一ノ倉沢(群馬県みなかみ町)。梅雨の晴れ間が広がった?日早朝に訪れた。ブナ林に包まれた旧清水越街道をのんびり歩いて約1時間。標高870メートルの一ノ倉沢出合に到着した。野鳥のコーラスが心地いい。気温は10度。ちょうど、朝日が山頂付近の雲を淡い朱色に染めていた。
 日が昇るに連れ、雲が消えて岩壁がくっきりと見えてきた。一ノ倉沢の最上部は標高約1900メートルで、標高差は約1000メートルに。残雪と新緑、岩壁が織りなす自然の造形美に魅了された。谷川岳上空付近に沈む半月も印象的だった。雄大な光景に思わず手を合わせた。
 谷川岳・一ノ倉沢は剱岳(富山県)、穂高岳(長野・岐阜県)とともに日本三大岩壁の一つとされる。ロッククライミングの聖地であり、多くの登山者が岩壁に挑戦した。急峻な地形と気象変化の激しさから遭難者の数は増加し世界一に。ギネスブックにも認定された。統計を取り始めた昭和6年からの遭難者は800人を越える。ロープウエイから数百メートル下った場所に慰霊塔があり、遭難者の名前が石版に刻まれている。
 一ノ倉沢出合付近は携帯電話が圏外だった。戻る途中にマチガ沢で休んだ。ここは通話可能だった。休んでいると、電気ガイドバスが通り過ぎた。谷川岳ロープウエイと一ノ倉沢を片道20分(料金500円)で結ぶ。便利な乗り物だ。1日7往復走っている。
 谷川岳登山指導センターによると、「今年は雪の量が多く、積雪は30メートルを越える。真夏まで雪は残るだろう」という。観光客が訪れる出合付近は雪が消えるが、上流の岩壁付近は残るという予想だ。真夏の雪渓を見に、再び訪れたい。


紙面より一部抜粋(2017年6月22日発行 東京中日スポーツ)

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