商品概要
春の空と山を彩る樹齢約500年のひょうたん桜
高知県仁淀川町のひょうたん桜公園で3月25日朝、春の空と山を彩る樹齢約500年のひょうたん桜。穏やかな陽気の中、標高約360メートルの山の斜面に咲き誇る。澄んだ青い空に広がる花は、華麗で気品が高い。四国の山並みと斜面にある山村集落も印象的だ。風雪に耐えて、春を迎えた絶景に胸が高鳴った。
ひょうたん桜は樹高約21メートル、根元廻り約8メートルで、山地に自生するエドヒガン(別名ウバヒガン)の古木。つぼみの形がひょうたんに似ていることから、その名が付いた。昭和28年に県の天然記念物に指定。地区名はかつて「大藪(おおやぶ)」と呼ばれていたが、昭和33年に「桜」と改称された。同公園には約250本の桜が植えられ、約9割がひょうたん桜の子孫という。例年3月下旬から4月上旬が見ごろ。
山奥なのに花見客は多かった。愛知県から訪れた70代の桜ファンは「四国で一番美しい桜で、西日本でも上位を争う」と笑みを見せた。明日は鳥取県の桜の撮影に向かうという。公園の一角には「あなたはどこから来ましたか」と書かれた日本地図が設置され、出身の都道府県にシールが貼られていた。1位は高知、2位は愛媛、3位は香川、4位は大阪。東京と兵庫、広島も多い。北海道や青森、岐阜、神奈川なども目立つ。人気が全国区だと感じた。
桜は標高約360メートルの山の斜面に立っている。春雨が降った翌朝は、山々に雲海が発生することが多いという。次回は雲海と桜の光景を撮影したいと思った。(堀内洋助)
【撮影データ】 ニコン850 AF‐Sニッコール18〜35ミリf3.5〜4.5G 125分の1秒 絞りF11 ISO200 PLフィルター使用
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