商品概要
秋深まり熟した木の実を食べる野鳥を見る季節を迎えている。野山を歩き木の実と野鳥の観察が楽しい。ムクノキ、ミズキ、アキグミ、エノキ、ナナカマドなどは野鳥が好んで食べるようだ。写真は東京都葛飾区の水元公園でハナミズキの赤い実を食べるヒヨドリ。
東京でのヒヨドリは今では留鳥だが、30数年前まで夏は山地で繁殖し、冬に平地で越冬する漂鳥だった。そのためか歳時記の季語は秋。江戸時代の俳人・与謝蕪村の句に「鵯(ひよどり)のこぼし去りぬる実の赤き」とある。晩秋にその姿を見たのだろう。(写真と文・堀内洋助)
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