商品概要
真実の「わだつみ」
学徒兵 木村久夫の二通の遺書
加古陽治 編
定価(税込): 990円
B6判変形 並製 200ページ
発売日:2014/8/12
別途送料250円がかかります。
『きけ わだつみのこえ』に収録された木村久夫の遺書は改変されていた!
【内容紹介】
『きけ わだつみのこえ』収録の中でも最も重要とされる木村久夫(一九一八年〜四六年)の遺書は、本の余白に書かれたものとされてきたが、もう一通、父親に宛てた遺書が見つかった。『わだつみ』所収の文章はその二通を編集し、陸軍を痛烈に批判した箇所が削除されたり、辞世の歌を入れ替えたりしたものだった。
本書はその二通の遺書全文を、原文に忠実に掲載。詳しい解説を付け、遺書の背景、木村が戦犯とされることになった「カーニコバル島事件」の真実にも迫る。
戦後の平和主義の意義が問われる今こそ、読むべき本。
【著者紹介】
1962年愛知県生まれ。東京外国語大スペイン語科卒業後、中日新聞社(東京新聞)に入社。司法、教育、ニュースデスクなどを担当。2002年度新聞協会賞を受賞した連載「テロと家族」取材メンバー(米国取材担当)。福島第一原発事故の発生した2011年3月から12年6月まで原発取材班の総括デスクを務め、取材班は、第60回菊池寛賞を受賞。12年7月から文化部長。現在は、編集局局次長。「心の花」に所属する歌詠みでもある。共著に『レベル7 福島原発事故、隠された真実』(幻冬舎)、『原発報道 東京新聞はこう伝えた』(東京新聞)など。