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茨城県波崎町で今月上旬、雄のキジに出会った。春の野に咲く植物を食べ歩いていた。時々「ケーン、ケーン」と鳴いた後に、翼を激しく羽ばたいて「ドドドド」と羽音を立てた。なわばりと求愛のアピールなのだろう。繁殖期特有の行動だ。草むらに雌がいた。
キジは留鳥として生息する日本固有種。繁殖期には雄の赤い顔が目立つ。昭和22年に日本鳥学会が決めた日本の国鳥だが、いまでも狩猟鳥29種の一つに指定され、毎年十数万羽が捕獲されている。悲しい国鳥である。全長雄80センチ、雌60センチほど。(写真と文・堀内洋助)
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