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フォトサービス Z-150  2019年11月6日 秋(上)孤高のブナ(栃木県日光市足尾町)

フォトサービス Z-150 2019年11月6日 秋(上)孤高のブナ(栃木県日光市足尾町)

Z-150-2L他
価格:710円~8,150
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商品概要

辛酸の歴史 見つめ

 栃木県日光市足尾町の中倉山(標高一五二〇メートル)で十月下旬、「孤高のブナ」の紅葉を撮影した。荒涼とした松木渓谷を見下ろす尾根に奇跡的に一本だけ残ったブナ。青く澄んだ秋の空と赤褐色の紅葉、茶褐色の山肌のコントラストに息をのんだ。
 かつて足尾銅山の製錬所からの亜硫酸ガスの影響で、草木は枯れた。同時に伐採や山火事などで足尾の山は荒廃していった。「孤高のブナ」の樹齢は百年以上という。辛酸な歴史を見つめ続けてきた。
 二十八年前、作家の立松和平さんと写真企画「渡良瀬有情」を連載し、取材班で何度も訪れた。当時、松木沢で煙害から生き残ったミズナラを取材した。その時、対岸の中倉山の尾根に一本だけ立つ木(ブナ)が心に残った。まだ一般的な登山道がなく、訪れることができなかった。営林署がヘリコプターで中倉山の急斜面に植物と樹木の種と肥料などを散布していたころだ。
 今回、やっと念願がかなった。日光市役所足尾観光課によると「五、六年前に知られるようになり、三年前ぐらいからメジャーに。ネットで広まった」と話す。この日は平日で十五人が登った。土日はもっと多い。いつからか登山者はこの木を「孤高のブナ」と呼ぶようになった。
 中倉山から沢入(そうり)山への尾根は「足尾アルプス」の異名があるほど展望がいい。北側は荒涼としたがれ場で、反対側は樹木の紅葉が美しい。その対照的な風景に心打たれる。(堀内洋助)

紙面より一部抜粋(2019年11月6日発行 東京新聞)

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